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トライアングル ダイビングの魚影ガイド

目次

トライアングルとはどんなポイントか

トライアングルは那覇からボートで40分ほどの沖縄本島南部沖(糸満沖)に位置する、沖縄本島最強とも称される上級者向けのドリフトポイントです。水底に1辺2mほどの立方体のブロックがいくつも沈められていて、その周辺に魚が付きます(ガイドはこの場所を「漁礁」と呼んでいます)。水深は50~60mもあります。漁礁の周りには多くの魚が群れておりその最大の特徴は何と言っても「圧倒的な魚影」「大物への期待感」です。大物や魚群と遭遇を目指して水底60mあるポイントの中層を泳いで探します

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タマンの超大群(最大の見どころ)

このポイントを象徴するのが、3月後半~4月末までの期間限定「タマンの超大群」です。この時期、産卵のために数万匹のタマン(ハマフエフキ)が集結します。海底を埋め尽くすような巨大な群れは圧巻。まるで「山」の様になります。視界一面を埋め尽くすレベルの密度になり、タマンの向こうの側が見えないレベルです。これを目当てに大型のサメも姿を現します。沖縄でもここまでの群れはかなり希少です。ただし、タマンが見れるのは3月後半から4月末までくらいでこの時期を過ぎると数が少なくなりタマンの時期は終了です。

  • 3月中旬から4月末までの期間限定
  • 最盛期は数万匹の規模!密度が濃く向こう側が見れないほど
  • 水底近くでいることが多いのでついついDECOが出るようなダイビングになりがち
  • タマンの近くには捕食者ロウニンアジやカマストガリザメが出現
タマンの群れ
春先:タマン超群
バラクーダ群れ
通年:バラクーダ群れ

バラクーダの群れ

トライアングルのもう一つの主役がシェブロンバラクーダの大群です。流れがあまりないときは中層に浮いてきますが、流れがあると水底に張り付くのでかなり深い水深までいかないとはっきり見れない場合があります。高速で逃げないので頑張れば並走できるので動画や写真を撮りやすいです(但し、ロウニンアジ等の捕食者に追い掛け回されている場合は逃げ回っていて居場所が特定できず全く見れない、という場合もあります)

  • 通年狙える
  • 群れとしての完成度が高い
  • 並走し近距離で見れることも多い
  • 中層に浮いてくる場合もあるので下からあおって動画や写真が撮れる

ハンマーなどのサメ類について

サメ類も出現します。カマストガリザメやシルバーチップシャーク(ツマジロ)はタマンの産卵時期によく見れます。ホワイトチップリーフシャーク(ネムリブカ)は通年水底でよく見れます。ハンマーヘッドシャークは春~夏前まで見れることがありますが、単体~数匹が多いです。まれに群れ(10匹以上)見れる場合もあります。

トライアングルは過去に、タイガーシャーク、ジンベエザメ、さらにはホホジロザメの目撃例までもがありますが、このサメ類は見れたらかなり(と言いますか「超」)ラッキー。年に出るか出ないかのレベルですので期待しすぎない方が満足度は上がります。

  • ハンマーやカマストガリなどは毎回見れるわけではない(もし見れても単体が多い)
  • 水底近くでネムリブカは数匹いることが多い
  • タイガーやジンベエの目撃例もあるため、周りをキョロキョロしているといいことがあるかも!?
カマストガリザメ トライアングル
カマストガリザメ
ハンマーヘッド トライアングル
ハンマーヘッド

その他の回遊魚や魚たち

タマンの時期が終わるとバラフエダイの群れが観察できます。その他、数百~千匹のテングハギモドキが中層に群れていたり、ツムブリの群れにまかれる時もあります。捕食者ロウニンアジは通年狙えます。ここのロウニンアジはめちゃくちゃでかいです。安定感という意味では最も期待できる存在です。漁礁近くにはアカヒメジの群れやツバメウオの群れ、ヒメフエダイの群れなどの魚群が観察できます。ギンガメアジも粟国ほどではないにせよ群れています。トライアングルは何が出てもおかしくないワクワク感が特徴です。

ダイビングスタイルと難易度(レベル)

完全なドリフトダイビング

目印のない大海原のど真ん中でエントリーします。流れがある場合は、潜降に時間をかけず素早く中層集合します。安全停止も当然ロープがありません

ブルーウォーターダイブです(深い水深)

水底が45m〜60mと全体的に深く、中層(15m〜25m付近)を流れに乗りながら魚を探します。漁礁周辺で潜ること多いですが、魚探で反応があった場所で潜るためどこで潜るかはわかりません。水中では浅くても深くてもしっかり中性浮力が取れる必要があります。周りに根(岩場)がない中層を泳ぐ時間が長いため、水深の感覚を失いやすいのでダイブコンピュータで「水深と無減圧潜水時間」を頻繁にチェックしてください。怠ると、いつの間にか深く潜りすぎてしまったり、DECOが出たまま上がるとコンピュータのロックがかかります。

潜水時間

全体的な水深が深くなるので潜水時間は15分~20分(安全停止含め)です。潜水時間の関係でエアがなくなることはほとんどありませんが水深が深い為、DECOが出やすいので自己管理が必要です

スキルと体力

スムーズなフリー潜降、耳抜き、潜水時間・水深の自己管理、そして時には流れに逆らって泳ぐ体力も求められます。上級者向けのポイントであり、初心者向けではありません

海況に左右される

外洋にあるため島影がありません。当然風の影響を受けやすく、風が強く海が荒れるとトライアングルに行けないこともあります(その場合は近くのポイントでドリフトダイブ)。逆に行ければラッキーとお考え下さい。

沖縄マリンクラブアン

非常にポテンシャルの高いポイントゆえに難易度も高くなりますが(5段階の3レベル)、ガイドの指示を守っていただければ問題なく潜れるポイントです

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トライアングルに向いている人

運も含めてギャンブルを楽しめる人に向いています。腕に自信のあるダイバーであれば、他では見られないような爆発的な魚影を体験できる、まさに「別格」のポイントと言えるのがトライアングルです

「ギャンブル」を楽しめる人

トライアングルは「当たるか外れるか」が極端な海です。何もいない時間を耐え、一瞬の爆発に賭けられる精神力が必要です。

スキルアップを目指す中上級者

自分の技術・実力が本物かどうか試される海です。トライアングルを余裕を持って潜れるようになれば、世界のどこの海へ行っても通用するでしょう。

フォト派の方

群れ、大物、ワイドレンズの性能を最大限に引き出したいフォト派には、これ以上のフィールドはありません。

トライアングルダイビングの注意事項とスキル

トライアングルダイビングは完全ドリフト・ブルーウォーターダイブの上級者向けポイントです。安全を最優先して以下のような基準を設けているお店が多いです

参加条件と必須スキル

  • 経験本数100本以上、ドリフト経験豊富な方
  • 深度に関わらずしっかりと中性浮力が取れる方
  • エアーの持ちが悪くない方(容量大き目のタンクを準備してくれるお店もあります)
  • スムーズな耳抜き・中層集合ができる方(潜降用ロープはありません)
  • 多少の流れがあっても逆らって泳げる体力がある方
  • 自分の事は自分で出来る方
  • 多少の揺れの中でもEN・EX、器材組み立て・解除ができる方
  • シグナルフロート(SMB)を自分であげることができる

必須器材

  • 基本的に全てドリフトダイビングスタイルになりますのでシグナルフロート(SMB)とダイビングコンピュータをご準備下さい(お持ちでない方は必ずレンタルしてください)
  • 潮流があるため、使い慣れたご自身の器材を使用、またフィンは潮流にも負けない硬めのフルフットフィンをオススメします。ストラツプフィンは非推奨(バラクーダフィンやカマスフィンがレンタルできるお店もあります)

その他

  • 海況が悪い場合、慶良間方面内海など穏やかなポイントに変更になる事もあります
  • 経験本数が少ない方やブランクのある方、ドリフトダイブが初めての方、ご心配がある方などは、前日にチェックダイブされることをお勧めします
  • かなり揺れた状況でのEN、EXとなる場合があります。
  • ギャンブル要素が高いため、何も見れずにEXすることもあります

まとめ

トライアングルは、決して万人向けの優しい海ではありません。しかし、そこにあるのは「本物の野生」です。数万匹のタマンに巻かれ、サメの鋭い眼光を間近に感じ、バラクーダの銀色の壁に圧倒される……。その体験は、あなたのダイビング人生を塗り替えるほど強烈なものになるはずです。

しっかりとスキルを磨き、万全の準備を整えて、沖縄が誇る「青い戦場」へ挑戦してみませんか。そこには、選ばれたダイバーだけが見ることを許される、奇跡の瞬間が待っています。

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